2026年2月定例会「自分を知ること、KAWAIIを活用すれば、もっと人はしあわせになれる」サンリオピューロランド館長小巻亜矢氏

「自分を知る、かわいいでもっとしあわせになる」
なんと魅力的な内容でしょうか。
2月18日のしあわせでい続ける経営研究会は、小巻亜矢さんの講演でした。

小巻亜矢さん プロフィール
株式会社サンリオエンターテイメントの代表取締役社長
サンリオピューロランドの館長
小巻さんは、1983年、株式会社サンリオに入社されましたが、後に退社。
2014年にサンリオエンターテイメント顧問に就任、2016年にサンリオピューロランド館長に就任し、コンテンツの充実・組織改革を行い、過去最高の来場者数を記録するなど、低迷していた施設のV字回復を果たされました。
コーチングとの出会い
館長就任当初は、経営の経験はほとんどなかったとのこと。
当時の組織は、問題も多く、何から手を付けるのか、悩まれたそうです。
そんな組織を改革させた軸は「コーチング」でした。
22年前、小巻さんが最初に受けたCTI JAPANのコーチング講座でいきなり問われた言葉は、
「あなたが人生で実現したいことは何ですか?」
それまで深く考えたことがなく、苦しくなってしまったとのこと。
しかしそこから小巻さんの自己対話の道が始まりました。
その後22年間コーチングを学び続け、「聴くこと」の大切さ、自分自身とも深く向き合う過程を経て、他者への問いかけや対話の力を実感されたそうです。
サンリオピューロランドの再建
サンリオピューロランドの経営では、未経験ながらも徹底して「人の話を聴く」姿勢を重視し、「問いの力」を大切に、共感や希望を引き出す質問を繰り返し、職場の雰囲気や業績向上に繋げてきました。
小巻さんがされた社員への問いかけは…
そもそも、あなたはなぜこの仕事をしているの?
今までで一番聞いてほしいことは?
仕事をしていて良かったことは?
大切な人に自慢したいことは?
では、まず何からやってみる?…
この対話を重ねる中で社員から前向きな言葉が増えていきました。
結果は3年連続最高益。
結果にも結びついていったのです。
小巻さんのリーダーシップと大切にされていること
小巻さんは就任当初、社員のみなさんにこう宣言しました。
「みんなのお母さんになるつもりで来ました」
小巻さんが提唱されているのは「お母さん型リーダーシップ」。
一人で抱え込まず、チーム全体を対話でつなぐ重要性を語られました。
正解がない時代においては、リーダー自らが場を作り、あきらめずに進む姿勢が必要だとお話されています。
リーダーとして大切なことは、
① 組織マネジメント(成果へのコミット)
昨対を割らない、少しでも成長させる
② 場づくり
困難な状況でも「リーダーだけは諦めない」その空気をつくること。
そして、リーダーとして、何よりも大切なことはセルフマネジメント。
「自分と仲良くする」こと、自己理解と自己受容の大切さを強調し、自分の多様性を認めることで他者理解にも繋がると述べられました。
暗い顔のリーダーは組織の生産性を下げてしまう。
自分の機嫌は自分でとる。
ゴキゲンでいること、自分をケアすることの大切さ。
経営をされている中で、大変なこともおありだと思うのですが、小巻さんは、にこやかにおっしゃってくださいました。
「KAWAII かわいい」の研究
小巻さんは「かわいい」の研究に取り組まれ論文を書かれています。
かわいいものが脳や心に良い影響をもたらし、幸福度やパフォーマンスの向上に繋がると紹介。かわいいものを通じて人との距離が縮まり、コミュニケーションや職場の雰囲気が良くなることを実例とともに語ってくださいました。
あらゆる世代にとって「かわいい」はあるということ、「かわいい」があると場が和やかになる・明るくなる・まさに心理的安全性が高まるのだと感じました。
まとめ
小巻さんは、経営方針として、人や対話を大切にし、従業員がハッピーであることを重視されています。
自分がゴキゲンでいること、自分をケアすること。
そして困難も経験として受け止める姿勢を大切にされています。
全体を通して「聴くこと」「対話」「かわいい」によるしあわせの連鎖と、個人の自己理解・他者理解が、組織や社会のあり方に影響を与えることが語られた講演でした。
画面からでも伝わってくる温かさ、凛とした芯の強さ。
小巻さんに付いていきたい、一緒に働きたい!と感じる、しあわせな時間でした。
(執筆 研究チーム 岡本直子)


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